みなさんこんにちは
視能訓練科の金野です
10月7日に視能訓練科1年生が宇治市にある黄檗宗大本山萬福寺に一日修行体験に出かけました
視能訓練科としては、今回で3年目の研修です。
動きやすい恰好で参加。まずは、これからどんな体験をするかドキドキしながら門の前で記念撮影
黄檗山萬福寺は約350年前に中国僧 隠元(いんげん)禅師により開創された純中国風の禅寺で、全国に約500ヵ寺の末寺を有する黄檗宗(禅宗)の大本山です。建物が国の重要文化財に指定されています
まずは、西方丈(西にある居間で儀式等で使われる部屋)で開式があり、一日過ごす研修のルールを聞きました。
・廊下の歩行は、真ん中は通らず叉手当胸(しゃしゅとうきょう)して歩くこと
・三黙道場(法堂・斎堂・浴堂)は私語及び音声を発することは許されない
・食事・清掃の準備後片付けは自主的に行うこと
・合掌に始まり合掌に終わり、決して礼を失しないこと
・すべて担当の指導者の指示に従い、絶対に逆らうことのないように!
みんな、姿勢を正し、正座を崩すことなく、しっかりと聞いていました。
*叉手当胸:左右の肘を少し体から離して水平に張り右掌を胸に当て、左掌を右手の甲に重ね、親指を組み合わせる状態
まずは、坐禅をするために禅堂に向かいました。
草履の揃え方、歩き方、入堂の仕方など細かく作法が決まっています。聞き洩らさないように、緊張の中、坐禅の説明を聞きました。
そのあと、斎堂で昼食です。こちらでも、作法を教えてもらいました。音を出さないために、持鉢の持ち方、並べ方、箸の置き方、食事の仕方など。ひとつひとつに理由があります。
自分が率先してご飯やお味噌汁を食べないと、グループ単位での食事が終わらず、「誰かしてくれるだろう」という気持ちをみんな持っていてはいけません。
しゃもじについている、つぶれた小さな米粒まで取っていただきます
また、最後は残したたくあん一切れでお茶を注いだ持鉢を洗い、飲み干します。食器を洗う水の節約になります。学生のみなさんは、抵抗あった人もあるようですが、物を大切にする心を学ぶことができ、食べ物に感謝して無駄にしないということを学べました
食事の準備も片づけも分担して行い、午後からは写経をしました。
まず、自分の願い事を書き、文字を書くことに集中をする静かな時間が続きました。
久しぶりに持つ筆に慣れるまで時間がかかる人もいましたが、みな、真剣に取り組みました
その後、作務(さむ)に移りました。それぞれ、雑巾やほうきを持って西方丈を掃除します。
きれいになったところで、法話がありました。
一日の体験があっという間でした。はじめは気乗りしなかった人も、最後は清々しい気持ちで終えることができ、学びの多い研修となりました
まず自分から動くということ、物を大切にすること、集中することの難しさなど体験できました。
学生さんの感想に、「普段の生活を見直すきっかけができた」「日常や、周りの人・物に感謝する気持ちを持ち続けていきたい」「一つのことに集中して「無」になるのは大変だった」「坐禅を普段に取り入れてみよう」など、色々と感じることのできる一日でした
また修行をしておられる僧侶の方々は「本当にすごいなぁ」と言う感想もちらほら…
非日常から得られた貴重な経験を今後に活かせるといいですね。
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