みなさん、こんにちは!
精神保健福祉科設立準備室の戸次です。
東日本大震災からもうじき6年が経とうとしています。
私自身も当日、福島県郡山市の病院で精神保健福祉士として働いておりました。
地震の大きな揺れで、ただ事ではないことはすぐに分かり、勤務先病院でも被害は
甚大でその対処に追われる毎日をすごしました。
自分自身も被災者でありながら、精神保健福祉士として「自分に何かできることはないか」
という想いで被災者支援に尽力しました。
近年、地震・風水害などの自然災害、犯罪被害、事故等において、いわゆる「心のケア」の
必要性が強く認識されています。
こうした災害、犯罪、事故等の被害者は、PTSD(心的外傷後ストレス障害)をはじめとする様々な心理的な反応が生じることから、専門的なケアが必要となっています。
災害では、近親者の喪失、生活基盤の破壊、恐怖体験等が複合的かつ広範囲に発生し、PTSD対策を中心とした心のケアの対策の実施が必須と考えられます。
また、これらの症状は一過性のものでなく、長期的に続くことが予想されるため、
継続的な支援の実施が必要であると言えます。
大規模な災害が起きたとき、被災した人たちへの支援は、長期的に様々な段階で必要になります。
しかし、支援が必要な人たちのなかには、自ら声を出せない人、自分が何に困っているのかうまく伝えられない人も多くいます。
復興住宅で孤立を深めている人、仮設住宅でアルコール依存におちいってしまった男性、友人を亡くして落ち込む女性・・・・様々な課題を抱えてしまうことがあります。
こうした被災地の現状を考える上で、重要になってくるのが「ソーシャルワーク機能」です。
一般被災者への支援も必要ですが、それ以上に何らかの配慮が必要な福祉サービスを必要としている人への避難所での支援、あるいはライフラインが破壊された状況下にある自宅で福祉サービスを利用して生活していた人への支援、更には被害を受けた社会福祉施設入所者への救援などその必要性は多岐に渡ります。
東日本大震災では、改めて災害時支援におけるソーシャルワークのあり方が大きく問われることになり、要支援者への救命・救援の緊急対応や避難生活支援を考えると、災害発生直後からの長期的かつ継続的な災害被災者支援のソーシャルワーク機能(被災者雇用を兼ねた生活相談員による見守り、安否確認、専門的な相談)が必要なことが明らかになりました。
2月19日(日)14:00~の業界特別セミナーのテーマは
「災害×精神保健福祉士」
私と同じく東日本大震災時に福島で精神保健福祉士として働いていた鈴木先生が講演します
災害支援時、精神保健福祉士はいったいどう動いたのか、どのような役割を担うことができたのか、実体験をもとにした話を聞くことができます
ご興味のある方はぜひご参加ください
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