精神保健福祉科の鈴木です。
先日、私が担当する授業の一環として、京都精神保健福祉士会が開催した勉強会へ参加してきました。その時の様子を紹介したいと思います
勉強会のテーマは「障害年金の知識-精神疾患編-」です。
精神保健福祉士は、精神障害を抱える人たちの生活をサポートします。生活を送るうえで「お金」はかかせない要素です。その「お金」に関する制度の一つに障害年金というものがあります。
障害年金は簡単にいうと、「障害年金は、病気やケガによって生活や仕事などが制限されるようになった場合に、受け取ることができる年金」です。
障害年金は、保険料を納めている期間や、診療を受けている証明など、さまざまな条件をクリアしなければなりません。当事者やその家族だけで申請を進めるのはとても大変な手続きになる場合が多い制度です。相談支援を行う精神保健福祉士が生活費や入院費の相談を受ける中で障害年金の申請に携わることも多くあります。
今回は、社会保険労務士の方より年金についての話を聞き、近年の動向や実情から、現場での苦労やポイントなどオフレコの話まで聴くことが出来ました。
参加者のほとんどが精神保健福祉士として現場で働いている人達で、学生たちはいつもより緊張した様子で参加していました。☆☆☆
なかには、実習でお世話になる実習指導者にお会いして挨拶した学生も。
学生たちにとって、内容としては難しかったかもしれません。しかし、精神保健福祉士として、年金制度をなぜ学ぶのか、授業で学んでいることが現場にどのようにつながるのかを知る良い機会になったと思います。
障害年金も生活するうえでの一つの制度であり手段です。精神保健福祉士は「利用できるから利用する」のではなく、「本人や家族がどうしたいのか」「利用することでのメリットやデメリット」など、「何のために利用するのか」を大切にして関わります。
今後もさまざまな制度を学ぶことになりますが、ただ学ぶのではなく、「何のために学ぶのか」を大切にしながら授業でも伝えていきたいと思います。(*^_^*)
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