皆さんこんにちは
今年は、半端ない暑さですね
夏バテなどしてませんか?
暑さにも負けず頑張っている鍼灸科の舩本です
今回は、私が学生の時から続けている治療法の“トリガーポイント療法”について紹介します
トリガーポイントとは?
身体のどこかに痛みが生じたとき、自分自身が痛いと感じている場所を触ってみても、それほど痛くない。
痛みの発生原因になっている場所が違っていたことはありませんか?
痛みの発生原因になっている場所は必ず一致するとは限りません
これが、痛みの原因場所を探し出すことを難しくさせています。
私達の体には筋肉が存在し、その筋肉は骨に付着して筋肉を伸ばしたり縮めたりさせることで
関節を動かして日々生活をしています。
一日中、筋肉は収縮・伸長されていますが、骨と筋肉では材質が異なるため
継ぎ目(構成物が異なっている所:筋骨接合部・筋骨移行部)では
筋肉が収縮・伸長するたびにストレスがかかっています
勿論、デスクワークやスポーツなどで過度の負荷が積み重なると、
付着部に存在する「受容器」という細胞が刺激され興奮し傷ついていきます。
この感作された受容器をトリガーポイントと呼んでいます。
トリガーポイントはなぜできるのか?
トリガーポイントが形成される要因は、主に「不動」と「使いすぎ」と考えられています。
長時間同じ姿勢を維持したまま動かさないこと、
あるいは同じ筋肉を酷使することによって筋肉に微小な損傷や炎症が起こり、筋膜に癒着が起きます。
そこにトリガーポイントが生じるのではないかと考えられます
その他にも様々な原因があるともいわれていますが、正確にはわかっていません
トリガーポイントの特徴
トリガーポイントにはどのような特徴があるのかというと、
①トリガーポイントの圧痛は索状硬結上に限局して現れる。
②トリガーポイントを強く圧迫すると典型的な関連痛が見られる。
③トリガーポイントを圧迫すると症状が再現する。
④飛び上がるほどの痛みを発することがある。
⑤鳥肌が立ったり発汗するなどの自律神経反応を引き起こす事がある。
とされています。
トリガーポイントができるとどうなるのか?
形成されてしまったトリガーポイントが主に筋収縮で刺激されると痛みが発生します。
動きによる筋収縮は、歩くと痛い、曲げると痛いなど動作による痛みを出します。
その他に、姿勢維持に伴う筋収縮は立ってると痛い、座ってると痛いなど同一姿勢による痛みを出します。
また、トリガーポイントが形成された筋肉は硬くなるので、関節の動きを制限したり
、血行障害を起こします。
痛いから動かさないという、負のスパイラルによって悪化していきます
トリガーポイントはどこにできるのか?
トリガーポイントは、構造物が変わるところ(筋肉と骨の境目の付着部に形成されること)が多く、
筋線維を包む膜にもできます。
また腱や靭帯、関節包にも形成されることがあります。
トリガーポイント鍼療法
ペインクリニックなど、病院の麻酔科で行われている、痛み止めの注射の中のトリガーブロックと
同じ考え方で行われている鍼療法です
最後に・・・
私は、トリガーポイント鍼療法と出会って20年程経ちますが多くの患者様が、
以前と同じように生活できるようになって、「ありがとう」のお言葉をいただくことが原動力になっています
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