京都医健言語聴覚科 教員の徳島です
今回のテーマは「臨床力を向上させる授業」についてです
京都医健の言語聴覚科は「臨床に強い学生を育成する」という理念に基づき学内で数々の臨床的講義を展開していますo(*^▽^*)o
子供から大人までの幅広い年齢層、障害像を学内講義にて経験できるのが
京都医健の大きな強みです
当校の臨床授業の中心となるのが三田村副校長です
臨床経験が豊富で治療期間終了後も先生に診てもらいたい
という方が数多くおられます
三田村先生の臨床を見て学び、
臨床力を鍛えてもらいましょう!
今回は6月に実施した、2回の当事者招聘(しょうへい)授業
について紹介します
一人目は、中学1年生、自閉症のN君です。
京都医健には開設当初から何度も協力して頂いており、学生とのコミュニケーションも楽しんでくれています(*^ー゚)b!!
N君、学生の前に立っても物怖じせず堂々としています。
また絶妙な突っ込みを入れて笑いをとっていました笑
昔から仮面ライダーとウルトラマンが好きで
たくさんの登場人物を教えて頂きました。
みなさん、分かりますか
セラピーではPVT絵画語い発達検査を実施しました。
学生は別室モニターにてセラピーを学びます。
先生の検査導入の仕方や刺激の入力方法など感心しきりです
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学生 1年 Yさん感想
初めてセラピー授業に参加して言語聴覚士になった後にどんな方と関わっていくのか少しイメージすることができました
特に私は自閉症の方と接したことがなかったので、今回の授業はとても興味深かったです。実際のセラピーを見学してもっと勉強して知識を高めないといけないと感じました
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次は喉頭癌(いんとうがん)にて食道発声を習得されたKさんの授業です。
喉頭癌で喉頭を摘出されると、従来声帯で作られていた音声が生成できなくなります。
そこで、喉頭摘出を行った患者さんは代用音声にてコミュニケーション行うことになります
今回は、食道発声と電気式人工喉頭について
勉強させて頂く機会を得ました!!
まずは資料をもとに、喉頭摘出とはどのような状態かをお話し頂きました。
喉頭摘出されると、口からの呼吸は困難となり永久気管孔より呼吸することになります。
声が出せなくなり、一旦コミュニケーションは筆談に頼ることになります。
また、発声面以外でも
匂いが分かりづらい、
熱いものが食べづらい
など日常生活で困ることもあるとお話しを伺いました。
学生の質問にも丁寧に解答頂きました
喉頭癌は刺激物や喫煙が要因となることを教えて頂きました。
強いお酒やヘビースモーカーの方注意が必要です
「なにより健康が一番」だと重みのあるお言葉を頂きました。
次は食道発声と、電気式人工喉頭の実演です!
食道発声は空気を食道に取り込むのが難しく何年もかかって練習される方もおられるとこことです。
京都では第一日赤病院にて喉友会という団体があり多くの患者さまが練習を行っておられます。
電気式人工喉頭
食道発声も、電気式人工喉頭も発話が滑らかでした。
特に食道発声は説明があるまで特別な発声方法を使用していると分からない学生もいるくらいでした
学生も電気式人工喉頭を体験させて頂きました
電気式人工喉頭は当て方、当てる場所によってバイブレーションの響きが異なりました。
自分ではうまく、音が生成できなかった学生も指導して頂き、簡単な単語、短文を電気式人工喉頭を使用して話せるようになりました
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1年 学生Nさんの感想
食道発声の声を実際に聞くのは初めてだったので聞き取れるか不安でしたが、思った以上に明瞭でびっくりしました
また慣れてくるとさらに聞きやすく感じました
電気式人工喉頭も体験させて頂いたのですが、音声を使わずに口形のみを意識するというのが難しかったです。
普段自分達が普通に声で話ができていることがどれだけ幸せか気付くことができました。
声を無くした患者さんはとても落ち込んで寝たきりになってしまう人もいるというお話を聞いて、そういう方々に希望を与えられる言語聴覚士にならなければと思いました!!
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1年生も半年後には臨床実習に出ます。1年半後には現場に出ます
少しでも臨床力を向上させ、現場で即戦力となれるよう一緒に頑張っていきましょう!
梅雨で体調崩しやすい季節になってきましたが、
京都医健言語聴覚科は、休んでいる時間はありませんので走り続けます
皆が恐れる定期試験もだんだん近づいてきました。
これからが勝負どころです!皆さん絶対絶対頑張りましょう☆
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